【月の名前】満ち欠けや満月の種類で呼び方が違うって知ってますか?【和名&英語の一覧】

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日々変わる月の大きさ
その満ち欠けの月齢によって月の名前が変わることはご存じですよね?
「三日月(みかづき)」「半月(はんげつ)」「満月(まんげつ)」などは
知っている方も多いのではないでしょうか。
それ以外にも月齢によって呼び名があるんですよ。

また、満月の種類でも呼び名がついているんです。
「スーパームーン」や「ブルームーン」は聞いたことある方もいると思いますが、
アメリカでは毎月の満月に名前が付けられているんですよ!

今回は『月の名前』をご紹介しますね♪


月齢(月の満ち欠け)ごとの月の名前

月は新月から満月へ約15日かけて満ちていき、そこから約15日かけて満月から新月へと欠けていくことを繰り返しています。
そして新月から経過した日数が『月齢』と呼ばれています。
旧暦は月の満ち欠けを基準としているので、新月が1日となり、15日がおおよそ満月となるのです。
これらを踏まえて、月齢ごとの月の名前をご紹介しますね。

旧暦日
(月齢)
月の見え方呼び名由来など
1日
(0)
新月(しんげつ)
朔(さく)
旧暦では毎月1日を「朔(さく)」と呼んでいます。月の始まりを意味する「月立ち(つきたち)」が「ついたち」と呼ばれるようになり、朔を「ついたち」と呼ぶこともあります。
新月は英語の「New Moon」が由来になっています。
2日
(1)
二日月(ふつかづき)
繊月(せんげつ)
繊維のように細い月のため「繊月(せんげつ)」と呼ばれるようになったそうです。
3日
(2)
三日月(みかづき)
初月(ういづき)
若月(わかづき)
眉月(まゆづき)
月の初めに見えてくるので「初月(ういづき)、若月(わかづき)」や形から連想した「眉月(まゆづき)」など様々な名前が付けられています。
海外では、パンのクロワッサンに形が似ているためその名で呼ばれているそうです。
7日
(6)
上弦の月(じょうげんのつき)
弓張り月(ゆみはりづき)
弦月(げんげつ)
弓を張ったような形から由来しています。
月が沈むときに、弓の弦を上向きにして沈むため上弦と呼んでいます。
10日
(9)
十日夜の月(とおかんやのつき)旧暦の10月10日には「十日夜(とおかんや)」と呼ばれる行事がおこなわれている地域があります。
13日
(12)
十三夜月(じゅうさんやづき)十五夜の月に次いで美しい月といわれ、旧暦9月13日には月を愛でる風習があります。
14日
(13)
小望月(こもちづき)
幾望(きぼう)
望月(もちづき)の前夜であることから。
満月に近いことから「幾望(きぼう)」とも呼ばれています。幾は「近い」の意味だそうです。
15日
(14)
満月(まんげつ)
十五夜月(じゅうごやづき)
望月(もちづき)
望(ぼう)
満月は英語の「Full Moon」から来ています。
旧暦では満月を「望(ぼう)」と呼んでいました。
16日
(15)
十六夜(いざよい)
既望(きぼう)
「いざよい」の呼び名はためらうの意味の「いざよう」から来ており、満月よりも月の出が遅くためらっているように感じたからだそうです。
望月を既に過ぎていることから「既望(きぼう)」とも呼ばれます。
17日
(16)
立待月(たちまちづき)日没後に立って待っているうちに月が出ることから由来しています。
18日
(17)
居待月(いまちづき)居は「座る」の意味で、座って待っているうちに月が出ることから
19日
(18)
寝待月(ねまちづき)
臥待月(ふしまちづき)
月の出る時間が遅くなり寝転がったり臥せったりしながら待たなくてはならないことから
20日
(19)
更待月(ふけまちづき)
亥中の月(いなかのつき)
月が夜更けに出てくるため。
亥の刻(午後10時ごろ)に上ることから「亥中の月(いなかのつき)」とも呼ばれています。
23日
(22)
下弦の月(かげんのつき)上弦の月と同じく弓を張ったような形をしていることから。沈むときは上弦とは逆に弦を下向きにした形をしています。
26日
(25)
有明月(ありあけづき)夜明けの空(有明の空)に昇るため
30日
(29)
三十日月(みそかづき)
晦(つきこもり)
月がこもってしまって見えないことから「晦(つきこもり)」と呼ばれるようになり、月末を晦日と書いて「みそか」と読むようになったそうです。
12月の月末を大晦日(おおみそか)と呼ぶのもこれが由来となっています。

満月の種類ごとの月の名前

アメリカの先住民(ネイティブアメリカン)の月の呼び名

アメリカの先住民(ネイティブアメリカン)は季節を把握するために、月ごとに満月に名前をつけていました。
動物や植物だけでなく、季節の行事にちなんだものなど様々な呼び名が付けられています。

呼び名由来など
1月Wolf Moon(狼月)真冬で食料が少なくなり、オオカミが飢えて遠吠えするからという説があります。
2月Snow Moon(雪月)2月は寒さが厳しく雪が多いため。
3月Worm Moon(芋虫月)雪がとけ、芋虫が土から出てくる時期のため。
4月Pink Moon(桃色月)フロックスというピンク色の花が咲く時期であることから。
日本だと桜のイメージですが違うんですね。
5月Flower Moon(花月)多くの花々が咲き始める時期のため。
6月Strawberry Moon(苺月)北米では6月がイチゴの収穫時期のため。
7月Buck Moon(男鹿月)男鹿のツノが生え変わる時期にちなんでいる。
8月Sturgeon Moon(チョウザメ月)チョウザメが成熟し、漁が始まる時期であることから。
9月Harvest Moon(収穫月)作物を収穫する時期にちなんで。
10月Hunter’s Moon(狩猟月)夏の間に肥えた動物を狩るのに適した時期であるため。
11月Beaver Moon(ビーバー月)ビーバーの毛皮をとるために捕獲するわなを仕掛けるためという説があります。
12月Cold Moon(寒月)
そのままの通り、寒さが厳しくなってくることから。

満月が大きく見えるときと小さく見えるときは

月は地球の周りを楕円軌道で回っています。
そのため、地球との距離が近い時と遠い時があります。

スーパームーン

地球と月の距離が近いときには、月の大きさが大きく見えます。
その時の大きな満月を「スーパームーン」と呼んでいます。

マイクロムーン

逆に、地球と月との距離が離れているときには、月の大きさが小さく見えます。
その時の小さな満月を「マイクロムーン」と呼んでいます。

月に二度見える満月の名前

「ブルームーン」と聞くと青く見える月を想像するかと思いますが、
実は色は関係なく月に二度満月がみられる現象のことを言うのですよ。
2021年は残念ながらブルームーンになる月は無いようです・・・

一方、月に二度新月が見られることを「ブラックムーン」と呼びます。
こちらは色の通りですね!

皆既月食の月の名前


皆既月食の際に、完全に地球が月を覆うと月は赤黒い色になります。
この色から「ブラッドムーン」と呼ばれています。

特別な旧暦日にちなんだ月の名前

例えば「中秋の名月」など旧暦日に応じて特別な名前が付けられています。

中秋(ちゅうしゅう)の名月

旧暦8月15日のことで7~9月の秋の真ん中に当たることから「中秋」と呼ばれています。
中秋の月はとても美しいといわれ、「中秋の名月」と呼ばれて日本で古くから親しまれていました。

十三夜(じゅうさんや)

旧暦の毎月の13日の夜のことを指す場合もありますが、特に旧暦9月13日の夜を指す場合があります。
中秋の名月の約1か月後に当たる十三夜の月は、中秋の名月に次いで美しいといわれています。
十三夜の月は「後の月(のちのつき)」ともいわれており、中秋の名月と合わせて2度お月見を楽しむのが古くからの行事となっている地域もあります。

沖縄でも「月ぬ美しゃ(つきぬかいしゃ)」という八重山民謡で、
『月ぬ美しゃ(つきぬかいしゃ) 十日三日(とうかみいか)
美童美しゃ(みやらびかいしゃ) 十七つ(とうななつ)』
月が美しいのは十三夜
娘が美しいのは十七歳のころ
と歌われ、古来より十三夜の月を愛でていました。

十日夜(とおかんや)

旧暦10月10日の夜に行われる収穫祝いのこと。
東日本を中心に行われています。
西日本では亥の子(いのこ)という似たお祭りがあります。

季節や天候、見た目をあらわす月の名前


古来より和歌や俳句などに月は歌われています。
その中で季節や天候、見た目を表現した月の名前をご紹介します。

呼び名意味
春月(しゅんげつ)春の月
朧月(おぼろづき)ぼんやりとかすんで見える春の月
夏月(かげつ)夏の月
秋月(しゅうげつ)秋の月
冬月(とうげつ)冬の月
寒月(かんげつ)冷たく冴えた冬の月
雨月(うげつ)雨が降っている夜の月
雪待月(ゆきまちづき)雪が降りそうな空にある月
薄月(うすづき)薄雲がかかってはっきり見えない月
明月(めいげつ)青く澄んだ月

まとめ

毎日様々な表情を見せてくれる月は、私たちの生活にはなくてはならない存在ですよね。
これだけたくさんの名前を付けて親しまれているのにも納得です。

ここに紹介した以外にも月の名前はあるようです。
また面白い名前を見つけたらご紹介したいと思います。

月の名前や夜空の名前をもっと知りたい方は『宙ノ名前』という本がおススメですよ。

『宙ノ名前』への私の熱い思いはこちらをご覧くださいね♪

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