沖縄市の東南植物楽園は、広大な園内に1300種類ほどの植物を集めた植物園です。熱帯や亜熱帯の本土ではなかなかお目にかかれない、さまざまな珍しい植物を見ることができます。東南植物楽園の広さは約4万5000坪、東京ドームのおよそ3個分あります。屋外で風通しも良く広大なので、よほど混雑しない限りは密になる可能性が少なく、新型コロナウイルスの感染リスクが低い行楽地です。
実は私は以前、この植物園でガイドとして働いていたことがあり、見どころや魅力を語ると季節やテーマごとに何時間かのツアーをさせていただかないとならないくらい好きな場所なのです。
今回は10年に一度しか咲かない珍しい花が咲いたというのと、かわいらしい動物の赤ちゃんが誕生したということなので、そちらを中心にご紹介しますね!
目次
10年に一度しか咲かない花
花を咲かすのに10年以上かかり、花を咲かせた後は枯れてしまう「皇帝アナナス」その花がいよいよ咲きました。
場所は水上楽園のめぐりあいの湖の近くです。
皇帝アナナスって?
パイナップル科の植物で原産地はブラジルです。
花が咲く前は下の写真のように真ん中の花序(かじょ)(花の集まり)の部分はなく株の部分のみの姿なのですが、花を咲かす時に突如にょきにょきっと花序を伸ばすのです。長いものだと5mくらいまで伸ばすらしいですよ。東南植物楽園の皇帝アナナスは2mくらいでしょうか。
花序が伸びるとそこから花芽が穂状に咲き、500個もの花を咲かせるそうです。
いつまで見られるの?
花が咲き始めたのが5月23日ということなので、6月いっぱいまで見られるかどうかという感じでしょうか。花が咲き終わると株ごと枯れてしまい、また花が咲くのが見られるのは新たな芽が出て育つのを待たなくてはいけないので、また10年以上かかってしまいます。なかなか見ることのできない貴重な花なのです。
裏話
私がガイドとして働いていた2014年~2015年ごろから、「間もなく咲きそうですよ」とこちらの皇帝アナナスを案内し続けていました。あれから5年近く経過してようやく咲いた!待っていたぞ!!という印象です。花が咲くのに10年どころかもしかしたら20年くらいかかっているかもしれません。そのくらい珍しくて待ちに待った花ですので、ぜひとも足を運んで見に行ってほしいです。
三つ子ちゃん誕生
5月24日にカピバラの赤ちゃんが誕生!3年ぶりの誕生で今回はなんと三つ子ちゃんでとってもキュートなのです。
ごめんなさい、2匹しか撮影できなかったです・・・ぜひご自身の目で3つ子ちゃんを見てほしいです。
カピバラとは?
カピバラは、ネズミ目テンジクネズミ科カピバラ属に分類される齧歯類。実は、地球上に現在存在する一番大きなねずみなのですよ。南米の温暖な水辺に生息しています。よく温泉につかる姿が癒されるってことで話題になっていますよね。
見学するときには
現在は新型コロナウイルスの感染予防対策のため動物ふれあいは一時休止となっていて、見学のみ可能です。
いちむし村という動物が展示されているエリアで見ることができますよ。公開時間は10時~16時30分です。
今後の見どころポイント
ハス
東南植物楽園の4大植物の1つがハスです。夏になると蓮の花が見ごろを迎えます。湖いっぱいに咲く蓮の花は圧巻ですよ。
※写真は昨年の様子です。
蓮の花は早朝咲き始めてお昼ごろに閉じてしまいますので、午前中に見に行くのがおススメです。
6月27日よりレストラン再開
レストランPEACEが6月27日(土)より土日祝日限定にて営業を再開します。ランチブッフェも美味しいのですが、夏の時期にお勧めしたいのが土日祝日の7:00~9:45限定の楽園台湾朝食です。
※写真は去年のものです。
PEACEの料理長が中華が専門でして、台湾のおかゆや麺のセットで本場の味が楽しめちゃうんですよ。
朝食の座席予約は受け付けていないということですので、早起きして来園し、朝食でお腹を満たしてからハスの花を楽しまれるのが良いですよ。
まとめ
皇帝アナナスの花もカピバラの赤ちゃんのかわいい姿も今しか楽しめませんので、ぜひ東南植物楽園へ見に行ってみてくださいね。これからハスが見ごろを迎えますし、他にもプルメリアやスイレンなど夏らしい花も楽しめますよ。
新型コロナウイルスの影響で営業時間等に変更がある場合もありますので、来園される前に必ずホームページ等を確認をお願いします。
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